更年期。実は「自律神経」の病気です

更年期。実は「自律神経」の病気です

更年期。実は「自律神経」の病気って知ってましたか?

更年期とかかわり深いのが、神経です。

更年期の症状が強くあらわれる人と、あらわれない人。

この差をつくりだす第一の原因が「自律神経」と考えられています。

たしかに更年期の症状をおこす根幹は「女性ホルモン」の分泌低下ですが、ホルモンの減少が直接の原因であれば、症状はすべての 女性に平等にあらわれることになります。

このことからも自律神経と更年期の症状の深い関係を見落とすことはできません。

事実、更年期にあらわれやすい、のぼせ、冷え症、多汗、頭 痛、胃腸障害などの症状をうったえる人の大部分は、「自律神経」 機能になんらかの異常を見ることができます。

その割合は更年期の症状で受診する人の90 パーセントにおよぶというデータ もあります。

更年期からカラダを守る「自律神経」の働き

「自律神経」というのは、さまざまな刺激からからだを守り、ど んな環境下でも、からだが適応できるように各機能を調整する 働きをする神経です。

そのため「自律神経」がなんらかの原因でト ラブルをおこすと、からだの各部分に不調があらわれてくるのです。

ここで、「自律神経」がどのような働きをするものなのか、かん たんに説明しておきましよう。

交感神経と副交感神経

「自律神経」には、交感神経と副交感神経という相反する働きをする2種類の神経があり、この二つの神経が互いに作用しあって、どのような環境の変化がおこっても、からだの機能が平常 に保たれるように働いているのです。

交感神経はおもに、からだが活発に動こうとするときに働き、 副交感神経は、からだがリラックスしようとするときに働きます。

朝、日覚めて、からだが作業をしようとするときには交感 神経が働き、心臓の拍動を早めて血液循環を高め、からだが活 発に動けるリズムをつくります。

活動がとまると、今度は副交感神経が働いて、からだを休養させます。

さらには使ったエネルギーをおぎなうために空腹を 感じさせ、栄養補給をうながします。

夢中で何かをしているときは、お昼をすぎても空腹を感じないのに、一息ついたとたん に空腹を感じるというような現象も二つの「自律神経」が働いているためにおこるのです。

更年期に自立神経失調症をもちこまないこと 「自律神経」失調症は、更年期特有のものではなく、若い人にもおこります。

「自律神経」失調症の症状は、更年期におこる症状そのものなんですね。

それからも、更年期に「自律神経」の失調が大きく関 係していることがうかがえます。

ところが、この「自律神経」の働きは遺伝しやすく、両親に自律 神経が不安定な人がいる場合、その子どもも不安定になる確率 が高くなり、更年期以前から「自律神経」失調症の症状がおきていることがあります。

たとえば低血圧で午前中の調子が悪い人、 手足が冷え、冷房病にかかりやすい人、月経時に頭痛や腹痛な どの生理痛があったり、月経が不順な人などは要注意です。

そのほか、イライラしがちで感情が不安定な人も「自律神経」の働きが乱れやすい傾向があるかもしれません。

また「自律神経」は心の状態にも影響をうけます。

神経症傾向がある人は、更年期の症状が強く感じられることが統計にもあらわ れています。

心配性や不安性などの人は、早くから心をコント ロールする力を身につけていきたいものです。

また過度のストレスも「自律神経」の大敵です。

小さなことまで 気にしないようにしたり、家族に不満をぶつけたりしながら心 を解放して、ストレスを解消していく努力をしていく方法を身 につけることも大切です。

月経前緊張症と 更年期障害

月経の前におこる症状、たとえば あなかが張る、頭痛がする、便秘があこる、乳房が張る、イライラする などの月経前緊張症も、ホルモンの アンバランスでおこる「自律神経」失調 症が原因といわれています。

日月おこる排卵期ごろのホルモン 分泌はたいへん複雑。

そのため、ちょっとしたトラブルが生じても自律 神経が影響をうけて症状があらわれ るのではないかと考えられています。

だからといって、月経前緊張症が あった人に更年期の症状がかならず おこるというものではありません。

人のからだは年齢とともに変化して い<ものですから、出配は無用です。

月経困難症についても同様です。

からだに必要な ストレスもあります

ストレスは物理学の用語で、外か ら力が加わっておこる「ひずみ」の ことをいいますが、一般的には「刺激」と考えられています。

とか<悪者あつかいされるストレ スですが、適度なストレスは人にほ どよい緊張感をもたらし、やる気を支える役割もしています。

しかし、 過ぎたるは及ばざるがごとしで、ス トレスをかかえこみすぎると、から だに悪影響が出はじめきす。

趣味、 旅行、お酒、カラオケ、映画や演劇 鑑賞など、自分がリラックスできる ものを楽しみながら、上手に解消じ ていきたいものです。

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